美味しいコーヒーってなんだろう?
「美味しいコーヒーが飲みたい。」
コーヒー好きなら、当然に思う感情だと思います。
でも、これ、単純な一文ですが、
コーヒーの玄人にとっては、
とっても難しい、奥が深い一文です。
そもそも、コーヒーに限らず、「美味しい」って感じるものって、人によって全く違いますよね。
私が美味しい、と思っても、他人にとっては美味しくないなんて、日常茶飯事当たり前のこと。
家族の中だけでも、好みは様々。
うちを例に出すと、
私の父は銀杏が好きで、よく自分でも拾いに行ったり、毎日のように食べているのですが…
私は匂いだけでも苦手。
一方、私は糠漬けが好きで、年中きゅうりの糠漬けを作って食べているのですが、父親は糠床の匂いが苦手だそう。
味や香りが強いものは特に、好みが本当に分かれますよね。
では、コーヒーは?
コーヒーの味わいは、様々な味や香りで構成されて、それらが複雑に合わさり合い、それぞれのコーヒーに“個性”を作り出します。
酸味、苦味、渋味、甘味、旨味。
ベリーフルーツ、フローラル、チョコレート、ナッツ、シトラスフルーツ、スモーキー、アーシー、などなど…
味や香りを掛け合わせると、何通りの味わいのコーヒーが出来上がるでしょう??
さらに、焙煎仕立てのコーヒー豆と、しばらく寝かせて熟成させたコーヒー豆とでは、また味わいが変わってきます。
焙煎仕立てはフレッシュで良し、
熟成したコーヒー豆はまろやかでこれも良し。
どのコーヒーが『美味しい』のかは、もはや、
プロでも判断する事が困難です。
どれも、『美味しい』。